KIメソッドとボディトークを統合し、『サピエンシスボディケア 』を立ち上げました。
サピエンシスボディケア の代表である佐藤海人のインタビューを数回にわたりお届けします!聞き手は、ご自身もKIメソッド、ボディートーク両方の施術を受けているテレビプロデューサーの林祐輔さんです。
なかなか自分の事を話すことが苦手なのですが、KIメソッドとボディートークを生活に取り入れてくださっているクライアントでもあり、尊敬する林さんが、聞き手になってくださり、インタビュー形式で自分のことを話すきっかけができました。
サピエンシスボティケアでやっていきたいこと、KIメソッド、ボディートークの可能性をお話ししていきたいと思います!
Q1.佐藤さんは、予約が取れないトレーナーだったのですが、顧客の反応がいいな、と思ったのはどんな時でしょうか?
佐藤:パーソナル・トレーナーの仕事を始めて1年たった頃に、一気にブレイクした感じがします。トレーナーを始めた時からキネティック・インテグレーションズ(KIメソッド)を提供していましたが、半年くらいは試行錯誤が続いていました。この試行錯誤の中で徐々に結果が出始めて、自分の気持ちの中に、強く確信が持てるようになりました。徐々に実績を積み上げて、1年で自分のやり方に自信が持てた気がします。
Q2.一番予約がとれないと言われた頃の売り上げというのは、どの程度だったのでしょうか?
佐藤:1ヶ月でおよそ65万円位の時期がありました。稼働しているのが、週に大体3.5日で、1日に8コマを稼働していましたので、週に30コマほどということになります。
Q3: 佐藤さんが自信を持てたのは、お客様の満足度が高くなったとか、予想以上の結果を得たとか、具体的にどういった要因があったのでしょうか? 何か印象に残っている事例はありますか?
佐藤:股関節に問題があるお客様の例です。大腿骨頭壊死(だいたいこっとうえし)といって、股関節の丸い部分が削り落とされていて、スムーズに動かなかったのですが、これが改善されたのです。
初めに仰向けになって重心をかけない状態でエクササイズを行いました。しかし仰向けでも痛みがあって、指定した動作が出来ませんでした。そこで腹筋を使ってから股関節を動かすという動きを私が補助しながら行うことで、徐々に ”脳がその動きを認知して” 改善がみられるようになりました。
なぜ身体を安定させる必要があるのかというと、身体が安定していないのに股関節を動かそうとすると、”脳が勝手に危ない”と判断して、動きをコントロールしてしまうのです。アクセルとブレーキを同時に踏むようなイメージですね。脳の立場とすれば ”行っちゃダメ!危ない!”ということです。脳は止めたいのに、身体は動こうとする、この矛盾を解消するためのトレーニングを重ねます。
Q4:今のお話を聞くと、意識が股関節にあったクライアントさんに対して、腹筋に意識を変えることによって、股関節も少しずつ動くようになっていったということでしょうか?
佐藤:そうです。この“意識へのアプローチ”がKI(キネティック・インテグレーション)メソッドなのです。意識する場所が変わることで、こんなに身体の動きが変わるということです。
Q5:今後は、パーソナル・トレーナーとして必要なスキルと+αの知識や個性、特技を持ったトレーナーのニーズが増えるのでないでしょうか。その時にKIメソッド(キネティック・インテグレーション)は一つの武器になると思います。では、佐藤さんがこのメソッドに出会った経緯を教えてください。日本では佐藤さんが初めて実践されているのですよね?
佐藤:そうです。今のところ、日本でこのメソッドを取り入れて実践しているのは、私だけです。(*1) このメソッドを開発したギドー・ヴァン・リッシゲム(*2)と出会ったのは、アスレチック・トレーナー資格取得のためのプログラムを学んでいる時でした。
アスレチック・トレーナーのプログラムでは、最初の一年間は基礎的な解剖生理やアスレチック・トレーナー入門編を学び、成績優秀者で面接に合格した学生だけがアスレチック・トレーナーのプログラムを受講できることになっていました。その後、決められたカリキュラムを受講し大学を卒業することで、資格が取得できます。この実習の時に、ギドーのことを知りました。アスレチック・トレーナー資格取得のためのプログラムでは、実習が課されており、受講生はそれぞれ実習先に配属されることになっていて、私が配属された大学の施設にいたのがギドーでした。彼はここで一般の方のトレーニングやリハビリを担当していたのです。
>> 次号では、オレゴン州立大学で佐藤が、KIメソッドをどのように身につけたかをお届けします!
(*1) 2019年9月に日本初上陸でKIメソッドセミナーを開催しましたので、受講生の方もKIメソッドを使えるようになりました。
(*2)ギドー・ヴァン・リッシゲム氏
様々な専門的技術の知識を統合し、独自の代償動作を回復するシステムである「キネティックインテグレーションズ」を開発者
元救命救急の看護師の経歴をもち、スポーツメディスン・ストレングス&コンディショニングの分野で、38年の臨床経験を持つ 9年間メジャーリーグにて、アスレチックトレーナー/ストレングスコーチとして勤務
16年オレゴン州立大学( Oregon State University) のアスレチックトレーニングフィールドにて、トレーニングやリハビリを担当
現在も、米国・海外の大学講師でもあり、大学のみならず様々な協会や団体で講師を務め、筋骨格と腰部リハビリテーションジャーナルの評論・国際的な文献出版 キネティックインテグレーションズやその他様々なセミナーを世界各国で開催
2020年ギドー再来日!
KIメソッドセミナーを開催します。
詳しくはこちらからどうぞ!
長文にお付き合いいただきありがとうございました!ではまた!
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